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摂食障害を理解する(3)

02 21, 2012 | Tag,摂食障害

ぶつける感情の先に過食嘔吐


現実逃避の食べ吐き


家族自身が変わらなければ問題の解決にならないことがある

私は、自分が経験した摂食障害を理解し正しい知識を深めるため、摂食障害と嗜癖行動科学の専門医の講義を受けています。そこに患者さんのご家族の方が同席することがあるのですが、質疑応答で聞く生の声から、家族自身に問題があると感じることが多々あります。家族自身が変わらなければ問題の解決にたどりつかないことや、長引く場合があるという事実も知っていただきたいと思います。

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自分の感情を感じることに慣れていくことはとても大事です。普通は切って捨てる痛みを味わいながら、折り合いをつけていくものです。ところが、過食嘔吐を繰り返す人は、想像の中でこうなったらこうなるんじゃないかという設計図や青写真を作ってそこにあてはめることをして理想を追い求めます。現実を切り捨てることがうまくいかなくなると、その感情を排除しようとして食べ吐きをしてしまうのです。
完全主義な人は歪んだ形で、乱暴に『こうじゃなきゃダメ!』と感情をぶつけてしまうこともあり、本当はお母さんに愛して欲しいのに、かわいがって欲しいのに、こころとは裏腹に暴言を吐いたり、親を雑に使ったりすることもあります。
どんな子どもも本当はお母さんが大好きです!うまくいかないから憎いし頭に来るのであって、本当に嫌いなら腹も立たないし感情をぶつける必要もありません。お母さんをいじめる自分の事はもっと嫌い、だからそんな自分を忘れるために食べ吐きをしてしまうのです。


さて、家族の接し方ですが・・・親が子に対し普通の食事を用意するのは当たり前のことなので問題はありませんが、ご機嫌をとるために食べて吐く物を用意したり、そのためのお金を与えるのは正しくありません。
『あなたが本当にやりたいことは、食べて吐くことではないでしょ?』と、きちんと接する事が大事です。
また、摂食障害で苦しむ多くの人が家族の中にアルコール依存の問題を抱え、怖い怒られ経験をしているといいますがそのために人を怒らせるのも自分が怒るのも怖くて感情を表に出せない人もいます。
何を言っても聞いてもらえない何を言っても受け入れてもらえないといった経験から、自分の否定的な感情を表すということは悪いことだから自分のこころを解放できずにいて、言えない伝えられないからこそ悪い感情を排除しようとして食べ吐きをしたりするのです。


こんな家庭環境に育ったとしましょう。

夫婦喧嘩が絶えず、大きな声で暴言が飛び交い、泣き叫び、手が上がり・・お母さんは子どもにお父さんの悪口ばかりを言って、そんな愚痴をさんざん聞かされた子どもは、「お母さんは世界一可哀そう、不幸な人なんだ、あんなお父さんなんか別れればいいのに、私がいるから別れられないんだ。」と自分のせいにしてしまうところがあります。
実はお母さん、お父さんにイヤなところがあるけれど、嫌いになりきれないという大人の都合を子どもには言ったりはしません。腹が立ったときだけ無意識に愚痴をこぼしたり悪口を言ってしまうことが、どれだけ子どものこころを傷つけてしまっているかなどということには気がついていないのです。
子どもは、大好きなお母さんが不幸になっていくのは【自分のせいだ!自分が悪いんだ】と思ってしまい【自分なんか必要とされていないんだ!生きている資格なんかないんだ】と、純粋さゆえにとても苦しくなったりするのです。このような何かが引き金となり、自分を嫌ったり罰したりする自己否定の原因を作っていたりするのです。
そして、この病気の人は、自分が悪い・・・お母さんが悪い、お父さんが悪いなど、何かが悪いと決めたがる傾向があります。家族もわりとそういう傾向があって、「お前がいるから家が暗いんだ」とか、誰かのせいにしてしまうという白黒をつけたがります。このこと自体がウツっぽくなっていく病気的な考えとも結びついています。

いい子でいなくちゃいけない
やさしい人でいよう
こころのきれいな人でいよう
完全な人でいよう


いつもでなくていい、たまにそうでなくていいというグレイゾ―ンを受け入れて、ダメな自分でもいいじゃない、いい子でなくたっていいじゃない!と、まずは自分自身のどんな感情をも許し、受け入れることが回復の道への入口になります。

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ブログを読んだり、本を読んだりして情報や知識を増やすのもムダではありませんが、本はあなたの気持ちに対し『そうだよね』とは言ってくれません。
一人でどうにかできるものではないのが、この病気の特徴です。。
どうぞ、身近にいる誰かの手を握ってみてください。
力になってくれる人は、もしかしたら本当にすぐそばにいるかもしれませんよ。


vixusは医療機関ではありません。カウンセリングを通じてお話を伺いながら摂食障害回復施設専門機関へのご紹介と橋渡し、そして摂食障害と嗜癖行動科学の専門医のご紹介をいたします。


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