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子どもを生きることができなかったアダルトチャイルド(3)

08 19, 2013 | Tag,喪失感,インナーチャイルド,アルコール依存,アダルトチャイルド

子どもの頃の痛みの正体をさぐる


喪失が起こるメカニズム


子どもは「今ここ」を生きる

夏休み真っ盛り。
「子どもや夫が家にいる夏休みがゆううつになる」というお母さまがいらっしゃいます。
ふだんの生活のペースが乱れてしまうことに苛立ちが隠せないようです。
家事の量が増え、自分の時間が持てなくなることさえあるわけですから仕方がないのかもしれません。
でも、そんな母の気持ち子知らずで、大好きなお母さんと長い時間一緒にいられる子どもたちにとっては、とてもとても幸せなことなのです。

natural-child-painting.jpg

本当の気持ちを表せない子ども

さて、お子さんが「ねぇ~ママ~、あのね~」と話しかけてきたとき「今忙しいから後にして」や「あっちに行きなさい」などと、つい自分の都合を優先し、感情をそのまま子どもにぶつけてしまうことはないでしょうか。
毎日の日常生活の中ではそれも致し方ないことですが、親の忙しそうな背中や夫婦ゲンカなどによって子どもを寄せつけない態度をとってしまうと、子どもは拒絶されたと感じ、しかも自分のせいだと感じてをしまうことがあります。
ましてやあからさまに無視されたり、打ちのめされるようなレベルで心身がさらされたら、子どもにとっては生死にかかわる深刻な問題になります。そう、子どもにとってはそう言っても過言ではないくらいに重大な出来事なのです。
こういった極端な拒絶が慢性的に繰り返されると、「喪失感」を長く引きずることになり、本当のことを言ってはいけないし、感じてもいけないということを自然に学習して育っていくことになります。

自分が見聞きしたことや思ったままを口にしたら罰を受けたり無視されるに違いないと思ったり、話すことで大事な人を裏切るのではないかなどと、子ども心に本当のことを口にしてはいけない空気感を察し、心に傷を抱えてしまうのです。

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環境が支配する土台が真実を見えなくする

あなたの育った環境は?


親がアルコール依存だったり、再婚や恋愛でパートナーがコロコロ変わる母親に育てられたり、家族の諍いが絶えないとか、身体的虐待・性的虐待、両親の顔すら知らずに育った人、息が詰まるほどの厳格さに支配された家庭で育った人、人に言えない事情を抱え住居を転々とした家庭で暮らした人など、人の数ほどいろいろな生育環境があります。
その環境によっては、話せば聞いてもらえるという信頼感を持てずにオトナになっている人もいるはずです。

子ども時代の痛みを抱えたまま生きているアダルトチャイルドは、自分を守るために無意識のうちに痛みに対するさまざまな防衛法を身につけています。

つづく



癒しの音楽

Yiruma - Chaconne


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子どもを生きることができなかったアダルトチャイルド(1)

08 07, 2013 | Tag,インナーチャイルド,アダルトチャイルド,

インナーチャイルドを大切にする


子どもの自分と出会うことは、生き生きとした自由な自分と出会うこと


年齢を重ねても私たちの中に生きている


私の子どもの頃に時代をさかのぼって想いを馳せてみると、色つきの情景に「音」や「感触」に季節の匂いつきで、まるでスライドショーのように場面が切り替わる形で記憶が蘇ってきます。
自分が主人公のストーリー・・・その情景は主に自然の中で遊ぶ子どもらしい子どもです。

私が子どもらしくいられたのは、おそらく小学校に上がる前まで。
その頃の記憶は、不思議ですが昨日のことのように鮮明に覚えています。


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当時、実家の三軒ほど先には小学校があり、学校の遊具のあるところが私の屋外プレイルームでした。
ブランコ・すべり台・花壇など、すべてが揃っている巨大なオモチャ箱ともいえる学校の一画で、ポプラの木も草っぱらも、地面も、全部おもちゃに変身させてしまう力が、地球の子である私には備わっていたような気がします。


中でもブランコはスペシャルなオモチャでした。
高く高く空を仰ぐようにブランコをこぐと、どこか夢の世界へ行ったような感覚になったものです。
そのブランコから見える赤く焼けた西の空、肌にやさしい風がひんやりとしてくる頃には、一番星も顔を出し、お陽さまの匂いが湿り気を帯びた甘い草の匂いに変わり、焼き魚の匂いが混じる頃が、家へ帰る時間でした。

nature.png



子どもは「今ここ」を生きる

子どもは大地が、地べたが、風が、空や木々が好きです。
この世界が自分の友だちだと信じていて、常に移りゆく景色への好奇心と感受性に満ちているのは、「今ここ」に生きているからです。

このような純粋で、周囲の世界と絆で結ばれた子どもは、年齢を重ねた今も私たちの中に生きています。
「インナーチャイルド」という内なる子どもの姿は、本来はこういった直観力にあふれ、生命力のかたまりのような存在のことをいいます。


♫癒しの音楽
Sunflowers │ Kevin Kendle ℗ 2001 New World Music






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インナーチャイルドワークとは

04 12, 2012 | Tag,インナーチャイルド,トラウマ

幼少期の記憶や感情・心情風景のこと


あなたの中にもある『内なる子ども』


幼い頃に受けたトラウマ(心的外傷)体験から自分自身のこころを守るメカニズム

インナーチャイルドとは、自立する前の幼少期の記憶や感情、心象風景のことをいいます。幼少期の記憶には、「楽しい想い出」として残っているものや、トラウマや傷つき体験として今でも思い出すと嫌な記憶や、すでに意識上から忘れている記憶や感情も含まれます。(楽しい想い出体験はワンダーチャイルドといって区別します)
幼児期の記憶ですから、まったく覚えていないか断片的にしか覚えていないかもしれません。
しかし、忘れてしまっていてもインナーチャイルドは感情のエネルギーとして残っていて、オトナになってからも何かしらの影響を及ぼします。機能不全家族の中で、愛情をもって育てられなかったり、自分の愛や存在を受け入れてもらえない子ども時代を過ごすことは大変な傷つき体験となって残ります。
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自分の中のインナーチャイルドと対話し満たされなかった思いを癒す

インナーチャイルドワークでは、オトナになった今現在の自分自身に与えている負の影響(幸せな人生を送るのを妨げる行動をもたらす感情や思考など)や、幼児期の場面においての親や養育者など周りのオトナとの関係、そして子ども時代に決めてしまった感情・思考・行動のパターンや身体感覚など、傷ついた体験をした自分を見つけ出し自分自身のインナーチャイルドと対話をして受け入れていきます。子ども時代に受けたトラウマや傷つき体験によって生じた悲しみや怒りに気づき、それを十分に感じきることを促します。
そこで本当に望んだものや満たされなかった思いを満たし、自分自身が本来持っているエネルギーの回復をさせてより生きやすい今を手に入れることを目的とします。方法としては、カウンセリングによってある程度の時期や場面・年齢を特定して行う場合と、特定せずにワークを行い、その中で導かれた年齢を扱う方法などがあります。

幼少期の成育環境が影響を及ぼしていると考えられるケースなどに広く活用されています。


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自分の存在を否定する構造【インナーチャイルド】

04 11, 2012 | Tag,インナーチャイルド,トラウマ

すべての命がかけがいのない存在なのです


お母さん、私のせいなの?


誰しもが愛されるべき子ども

両親や祖父母や親戚から、手放しの祝福で迎え入れられ、愛情を一身に注がれて幸福への未来が約束された生命の誕生がある一方で、何らかの事情があり、複雑な思いで我が子をみつめる親の元に授かった新しい生命もあります。経済的な問題や健康上の問題などで、果たしてこの子を無事に育てられるだろうかと悩んでいる親や、授かったことに喜びを見い出せない親もいるかもしれません。


祝福されようがされまいが、新しい生命はそれぞれの環境に応じて育っていきます。
その子が、良家の子であれ貧しい家に生まれた子であれ、当の本人たちは自分がどんな立場にあるかなどお構いなしで無邪気に育っていきます。そしてその子たちが自我にめざめたとき、自分の生い立ちを、自分の環境を、自分の能力を、我が身と友だちとを比較しながら、自分という存在を敏感に感じとっていくようになるのです。


日本が今ほど多民族の流入がなかった時代は、人種や生まれで差別されたり、身体的な特徴や障がいなどでもあからさまな差別があったものです。私が子どもの頃は、親が知的な障がいのある子を連れ歩くことなど皆無でした。

生まれながらに父親がいないとか親の顔すら知らずに育った子も、彼らに非はないのに、まるで自分のせいであるかのようにその人生を背負い、周囲から偏見の目にさらされながらも純粋に生きようとします。
また、親の感情にふり回されたり、
見当違いに期待されながら、または孤独感を味わいながら、
親や養育者が喜ぶことに命をかけて全力で応えようとします。

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親が喜ぶことに命がけで応えようとする子ども

子は、親・先生・親戚などの身近な大人たちから、常識や社会的なことを自分の中に取り入れて成長しています。周囲に大切にされることで自分を大切にし、大切にされないことで自分の価値を否定する態度やこころを身につけます。
「男なんだから泣くんじゃない」「女の子は女の子らしく」とか「そのくらいのことは我慢しなさい」など、自分の自然な感情や考えを否定されることは、社会的に容認されやすい『こうあるべき』といった規範に自分を合わせることを強要されるに等しいこと。こういった経験は、自分が素直に感じていることや考えていることを認めない、否定するといったクセが身につくことにつながります。自然に感じることを「感じてはいけない」と思ってしまうのです。

親自身が自分たちの問題にかかりきりで子どもを愛することや世話することができない場合や、子どもを特別で個性的な存在として認めることができない場合があります。人として愛されたい、そして自分の愛や存在を受け入れてもらいたい子ども時代において、それは大変な傷つき体験として経験されます。


やがて、本当の気持ちや自分らしさを押し殺し、こころに鍵をかけたまま不健全に成長した子どもは、その頃に得られなかった自分の欲求や抑圧していたものに翻弄され、苦しむオトナ時代を過ごすことになります。

考え方やものごとの捉え方に歪みが生じたり、
その歪みが、自分の存在感を否定したり、
自分なんか生まれて来なければよかったと思ったり、
自分を、直接的にまたは間接的に傷つけることもあります。


『自分の中にいる内なる子ども(インナーチャイルド)』のこころの叫びは

生きたい
認められたい
必要とされたい

そして

愛されたいのです。


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どんなオトナも最初は赤ちゃんだった

私たちはみな、最初は赤ちゃんでした。
産婆さんに取り上げられ、産湯に浸かり、お乳を飲みました。
誰かに抱っこされ、誰かに背負われ、誰かの胸に顔をうずめ、誰かにお風呂に入れてもらい、誰かにおむつを取り替えてもらい、誰かに寄り添ってもらって眠りました。お腹がすいたら泣く、眠くなったら泣く、おしめが濡れたら泣く、お母さんを探しては泣く、頭で考えるのではなく本能のままで感情表現をしました。

一人で生きられない生きものだったのです。
生んでくれた親でなくても、誰かの手で育ててもらいオトナになっています。
誰かの肌の温もりは無意識の記憶の中にしっかりと刻まれているはずです。
愛されることを本能的に求めるのはそういったところからもくるのではないかと思わずにはいられません。


怒り、傷ついた子ども時代の体験を無視し続けることは、オトナになった今でも『過去の内なる子ども(インナーチャイルド)』を抱えたまま生き続けることにつながります。そして、傷ついたインナーチャイルドはオトナとしての自分の傍にいて、生活を汚染し深刻な問題をくり返し起こし続けます。そうすることで気づかれ癒される(擁護される)ことを求めているのです。

子ども時代に受けたトラウマや傷つき体験によって生じた悲しみや怒りに気づき、それを十分に感じきること、そしてオトナになった自分自身が傷ついたインナーチャイルドをなぐさめ、癒し、自信を与えることで本来自分が持っていたパワーに満ち溢れたエネルギーを回復させることができるのです。


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